秩父巡礼の4日目前編の続き。
時刻は11時頃、7.5km先の33番菊水寺に向かって歩き始める。
結願寺まで含めてもあと22km程度なのでおそらく今日で結願できるだろうということで腹を決めて歩き出す。
特に何にもない平凡な道を北上していく。
少しずづ秋の空になり始めている。
32番 菊水寺(きくすいじ)
こじんまりしたお寺で、本堂の中は土間のような作りになっていた。
納経所のおじさんに励ましの言葉をいただき菊水寺を後にする。
いよいよ最後の結願寺、水潜寺に向けて歩き始める。
さぁいこう。
水潜寺への道はここから15kmほどの立札峠と呼ばれる峠越ルートと12kmほどの県道ルートがある。せっかくの秩父遍路のラストを飾る道なので難所の峠越えを選ぶことにした。
一時間半ほど歩くと峠の入り口に到着する。(熊でるんかい。。。)
ザックにしまってあった熊避けの鈴を結び付けてリンリン鳴らしながら峠を上り始める。
結構きつい。
こういう遍路道を歩くたびに思うことだが「人が歩くと道ができる」と言うのはよく聞く話だ。でもその後のできた道を維持していくためには歩いている人が知らないところで「誰かが道を守ってくれている」からだと思う。
沢に渡された橋や、森の中にある巡礼の札を見るたびに歩かせて貰っているという思いを強く感じる。
立札峠の頂上に差し掛かる。
いよいよフィナーレ。
合掌
15時半、無事到着。
34番 水潜寺(すいせんじ)
結願の寺ということで派手な山門や大きなお寺なのかなと思ったらそうでもなく非常にこじんまりした小さなお寺だった。
境内には人っ子一人おらず、それどころか納経所にすら鍵が掛かっていって入ることが出来ない。(コロナウィルスの影響で納経所を閉めているらしい。)
御朱印はあらかじめ書いてあるものを持っていけとのこと、よりによって最後のお寺の御朱印が書置きとは、、、
小川のせせらぎだけが聞こえる静かなお寺。
願わくばこの功徳をもってあまねく一切に及ぼし我等と衆生と皆共に仏道を成せん…
まだまだ煩悩まみれ、悟りに境地には程遠い。
さて帰るか。
バスに揺られて30分程度で皆野駅に到着。
そんな感じで静かに結願いたしました。
各お寺それぞれこじんまりとした中でもよく整備されていていいお寺が多かった。
特に後半のお寺は秩父地方特有の地形や自然に溶け込んだお寺が多くまた訪問してみたいというお寺も多数あった。(個人的には法性寺、観音院、橋立堂)はまた参拝したい。
遍路道には要所要所で立札や巡礼マークがあり、迷うこともほとんどなかった。合計の歩行距離も大体100km程度のなので歩きなら4日~5日程度で結願可能だろう。
少し危険な道もあったが怪我無く歩けたことに感謝(合掌)
以上 歩いて巡礼 秩父34観音の記録でした。