ひふみのブログ

シンプルに生きる。

遍路36日目 下を向いて歩こう

遍路36日目、5時半頃目を覚ます。今日はビジネスホテルのため朝食をコンビニで済ませてから活動開始。愛媛県の最終地、三角寺を目指して1日丸々移動する日だ。


今日もいい天気だ。

旧道沿いをひたすら四国中央市に向かい直進していく。足のマメの調子はだいぶ良くなった。古くなった皮が剥がれ落ち新しく皮が再生し始めている。歩きながら治ってしまった。人体の神秘だ。

途中で古びた商店会が現れる、所謂シャッター商店街だ。自分の住んでる地元にも同じような商店街がある。やはり地方の商店街はどこも厳しいのだろう。

ここの広場で明日は以降の宿を確保する。誰もいない商店街で自分の電話の声がやけに響く、、、

この商店街も昔は多くの人で賑わっていた時期があったのだろうか、郊外型ショッピングモールやAmazonにお客を奪われていく今の時代、この商店が復活することは厳しいのではないかと思ってしまう。

この商店街だけではない、四国の多くの場所が同じような問題を抱えていると思う。
人口減少に加え、急激な時代、テクノロジーの変化についていけず取り残されていく街や村。

良く言えば古き良き時代がそのまま残っている、悪くい言えば過去のエネルギーの惰性でかろうじて持っている、そんな状態だ。

遍路で巡礼している程度だと四国は暖かい、優しい土地だと思ってしまうが他所の人には決して分からない深刻な問題を抱えているのだろう。

その後ひたすら歩き続ける、お昼前に四国中央市にはいる、ここを抜ければ香川県だ。愛媛も地味に大きい県だった。

今日もそれなりの歩行距離になりそう。アスファルトの道を1日に歩くとその度に足首の関節が軋む。遍路当初から発生してる肩の痛みも良くはならない。少しずつ体内にダメージが蓄積されているのかもしれない。

途中の遍路小屋で休憩、ミカンジュースをいただく。なんというか、特濃みかんの味だった。

今日の宿まであと少し、途中で徳島までのマイルストーンを発見する。後150kmの地点まで来た。ついにスタート地点の徳島が登場してきた喜びと同時に旅が終盤に差し掛かってることを実感する。

今日のような特に参拝するお寺や見所がなくひたすら1日に歩く移動日はとにかく目の前の一歩に集中するに限る。

ゴールとペース配分が決まればあとは日差しのきつさや車の排気ガスに負けないようにただ下を向いて歩く。自分の一歩一歩を確かめながら、そうするとだいたい目的地には着いてしまうものだ。

歩行距離:37km
霊場:なし
宿:リブマックス伊予三島

明日で愛媛も終わりか。