ひふみのブログ

シンプルに生きる。

ちょっと恐山菩提寺行ってくる

GWの前半の遠征ということで恐山に行ってきました。

有名な霊場比叡山高野山に並ぶ日本三大霊場)で前から一度行ってみたいと思っていました。ただ青森の下北半島という本州の最果てみたいな場所にあるので中々タイミングが合わなかったのですが久しぶりに仕事に余裕があるGWを迎えられたので一気加勢で攻め込んできました。

 

下北半島へ向かう

グランクラスに飛び乗り行ってきます。

グランクラスは予約が空いていたので試しに乗ってみましたが、まぁ今後使うことはおそらくないと思います。正直新幹線は普通の指定席でも十分快適なのでそれ以上は過剰サービスかなと。(どうせ車内は爆睡しているわけだし。。)

八戸から下北行きの快速に乗り換えさらに揺られること1.5時間程度で下北駅むつ市)に到着。思ったほど時間的な意味では遠くはなかったですね。

 

とりまレンタカーを借りて一気に津軽海峡方面を目指して車を走らせます。

むつ市の大畑海岸から津軽海峡方面を臨む。波は穏やかでしたね。

うに丼も食べる。(なんか普通でした。)

ということで本日のメインの恐山菩提寺に向かいます。

恐山は冬季は閉山しており参拝することはできません、恐山の開山は5月からですが私が訪問した4月最終週は仮開山期間ということでバスの運行や宿坊の営業はしていませんがマイカーで参拝すること自体は可能です。

 

仮開山期間は参拝客がほぼいないという話を聞いていたので霊場の雰囲気を十分に味わいたければこの期間の訪問はおすすめです。

むつ市街地から車で30分程度山道を走ります。徐々に岩場と湖の景色が広がり、硫黄の匂いがするなと感じ始めたらまもなく恐山菩提寺に到着。

 

恐山を巡拝

仁王門。

創建862年言われている曹洞宗の寺院で本尊は地蔵菩薩です。

境内は噂で聞いてた通り独特の雰囲気があり荒涼とした景色が一面に広がります、所々からガスが吹き出ており硫黄の匂いの正体はこれのようです。

地獄と極楽、各々の景色を現世に体現したのがこのお寺です。参拝客が全くいないので本当に異世界に来たようでした。

恐山と言えばこの風車でしょうか。

水子(死産や中絶により産まれてこなかった子供)にはこの風車をお供えするといった宗教的な理由、また硫黄のガスが吹き出ているためお線香やお花がお供えできないなどと言った理由があります。ただ今が開山前ということでほとんど風車はありませんでした。

 

ということでまずは地獄を巡っていく。

周囲の地形は火山岩で形成されており所々から硫黄が噴出しており、人がいないことも相まって地獄感がとてもありました。

 

向こうに見える湖は宇曽利湖(極楽浄土とされている。)

 

八葉塔、お骨をここに集めて供養しているようです。

そんな感じで地獄を抜けて宇曽利湖方面に向かって歩を進めていきます。

 

極楽浄土へ

そうしてしばらく歩くとエメラルドグリーンの湖と真っ白い浜が見えてきます。

先ほどの荒涼とした景色とはことなり本当にまぶしくて極楽浄土に来たようです。

 

世俗から離れ、ひとり極楽浄土にたたずむ。(なんかエヴァンゲリオンの最後にシーンに出てきそうな場所。)

 

Hello

 

大体1時間ぐらいで回ることが出来ました。自然の力だけでこうも見事に仏教的な世界観を表現できるのかと思うほど独特な感じがしました。こういう場所は朝早くとかオフシーズンに行くに限りますね。

ただ硫黄の匂いが終始鼻につき、気にする人はマスクを着用したほうがいいかもしれません。(自分は平気でしたけど。)

 

さらば恐山。

 

ちなみに下山後は世俗に戻り、場末の昭和感漂う下北の酒場で本能のままに酒を飲み、翌日マグロ丼を食らって帰ったのは内緒の話。