遍路20日目、昨日までの雨は今朝起きるとやんでいた。今日でようやく足摺岬にある、金剛福寺に到着できる。金剛福寺の次の札所、延光寺には何パターンか行く方法があるが自分は打戻りコースを選んだ。今日進む予定の金剛福寺への道を戻ってきて、延光寺を目指すルートだ。つまり明日またカメリアに泊まることになる。よろしくお願いいたします。
久しぶりの晴天。
昨日までの雨のことなど完全に忘れて、今日の晴天をエンジョイできている。昨日天気を今日気にする人は少ないだろう、でも人間関係では昨日の天気をどうしても今日引きずってしまう。人の心も天気みたいなもんだと簡単に考えれば少しは楽になるのかも知れない。
足摺岬まではあと25km、道なりに進んで行く。徐々に岬の気配が強くなる。
最後に木のトンネルをくぐると、、、
念願の足摺岬、到着。
絶景である。しかも平日のためか展望台には自分一人しかいない、この大パノラマを完全に一人じめの状況。そのあと地元の人と少し話をしたが、『足摺』という名称は空海が足を引きずってこの地までたどり着いたためこの名称がついたようだ。空海さん、自分も足痛いっす。
そして後ろを振り向けばすぐそこに三十八番札所、金剛福寺。
岩本寺から90km、本当に本当に長かった。
久しぶりのお寺という事で境内を思う存分堪能する。
境内の裏には沢山の観音像がいた。中々圧巻です。
不動明王先輩もいた、ちゃーす!!
そしてここで14日目の僧侶さんと一緒になる。既に納経を済ませ、次に出発する直前だった。不思議とお互いに笑顔がこぼれる。別れ際に『頑張ってくださいね。』と声をかけられた。仕事をしているときは責任を押し付けられてるようで嫌いな言葉だった、この旅でも色々な人に言われたが何の他意も感じず素直に受け取ることができる。ありがたい。
納経をすませ今日の宿に到着する。宿には車遍路の夫婦が泊まっており一緒に食事を取る。そこで高野山のことが話題になった。一般的に八十八箇所をうち終わったら、空海が入定している和歌山の高野山にお礼参りに行くものらしい。時間と体力に余裕があるなら是非と勧められた。
高野山か、、、
次の延光寺までは50km