遍路33日目、朝食を食べ7時頃に太田屋を出発する。女将さんにがヨタヨタ歩きながら外に出て見送ってくれる。しばらく歩いた後もう一度振りかえるとまだ見送ってくれていた。
今日は25km先の延命寺から始まり、五箇所打つ予定だ。中々にタイトな1日になりそう。午前中である程度目処をつけたいので一気に20km休憩なしで進む。
今治市に入りバラエティーに富んだ道を行く。晴れているとすべての景色が五割増しだ。
歩き始めて20kmくらいだろうか、ダレ始めたころに、自分のすぐ横を車が追い越しその後停止した。窓から中年夫婦が顔を出して、コーラとチョコレートをお接待してくれた。コーラは冷えていた。わざわざ車から降りて自販機で買ってくれたのだろうか?本当にありがたい。
延命寺近くまで到着したが、入り口が見つからずもたつく。グリーン上には乗ってるのに最後のパットが中々入らない感じ。やっとこさ五十四番札所、延命寺に到着。
ここでは若いお遍路さんと一緒になったが、残念ながら宿の時間も押していたため挨拶もせず先に進む。少しもったいない気がしたが、しょうがない。少し仕事をしていたときのことを思い出す。あの頃はとにかく時間に追われ過ぎて、人との出会いをあまりに雑に扱いすぎていたと思う。そんなことを挨拶出来なかったお遍路さんを見て思い出す。その後三キロ間隔で立て続けに札所を打つ。
五十五番札所、南光坊。なんか山門が神々しい。(謎の光が)
続いて五十六番、泰山寺。
そして五十七番、栄福寺。
そして今日最後の札所、仙遊寺に向かい歩き始める。山の寺のためそこそこな山道を2kmほど進む。
五十八番、仙遊寺に到着。予定通り16時過ぎの到着で結構ギリギリだった。
このお寺は山門をくぐって安心させてから本堂までさらに15分程度登らされるドSな寺である。切幡寺を思い出す。
この日はそのまま仙遊寺の宿坊にとまる。部屋のなかはシンプルで寝るだけと言った感じ。精進料理を食べながら、自転車の遍路の兄ちゃんと逆打ちのおっちゃんと夕飯を共にする。中々話やすい人達だったが自転車と逆打ち遍路のため次の寺以降で会うことはもうないだろう。まさに一期一会の出会いだ。
歩行距離:36km
霊場:延命寺、南光坊、泰山寺、栄福寺、仙遊寺
宿:仙遊寺宿坊
明日雨やん。。