遍路15日目、いつもどおり5時頃目を覚ます。最近は目覚ましがなくても勝手に起きてしまう。
今日も天気が良く海が穏やかだ、遍路日和である。昨日の宿で親しくなった年下のイケメン遍路さんと一緒に宿を出る。今日は桂浜から土佐市内を目指すことになる。
三キロほど歩き三十三番札所、雪蹊寺に到着する。
朝早いお寺の境内は静かで爽やかで個人的には大好きだ。人のいない境内であげるお経は最高に気分がいい。
しかしその後、バスの団体旅行の集団が来て爽やかな空気を完全にぶち壊してくれた。結局、中学生だろうが、年寄りだろうが集団になるとうるさくなるのは同じなのだろう。
ツアー団体遍路については個人の遍路さんも色々思う所があるようなので別の時に記事にしよう。
その後次の札所、種間寺を目指す。行く途中にこんなものを見つけた。わりとどこの街にもあるやつだ。
一緒にいたイケメンくん曰く、彼は神も仏も特には信じていないらしい。ただ仏教の独特の考え方、自分自身の考え方を変えて楽に生きましょう。という思想に引かれて仏教や遍路に興味をも持ったようだ。自分も同感で仏教の教えはある側面で見れば宗教よりも哲学の要素が強いような気がして興味を持っている。如来や菩薩にはあんまり信仰はない。
三十四番札所、種間寺へ到着。
ここでイケメンくんとはお別れになる。彼はゴールデンウィーク中の区切り打ちのため、今日の午前中で引き上げないといけないらしい。名残惜しいが、気長に続けると言って彼は去っていった。
また一人に戻り次の清瀧寺に向けて歩を進める、一人になると何故か肩や足のマメが痛みだす。次の寺までまだ10kmある。
恒例の最後の山登りもクリアし、三十五番札所、清瀧寺に到着。
神峯寺でもそうだったがこのお寺でも同じ敷地内に神社がある。神仏習合というやつだろうか?歴史的な背景も時間かあるときに調べてみよう。
今日はここで打ち止め。あとは本日の宿を目指して12kmの道を黙々と歩く。途中で20キロくらいの荷物を背負った歩き遍路の人を追い抜く、東京から来ていて野宿で回ってるらしい。宿の時間が押しているので先に行かせてもらった。
そして宿につく前の難所、塚地峠越えを行う。あの山を越えていく。
ポンコツの体に峠越えはきついが今日は温泉宿に泊まるのでオンセン、オンセンとマントラのように唱えながら進む。
はい、絶景。
毎度のことながら、ヘロヘロになり宿に到着。温泉と食事を楽しみ軽く寝落ちしてしまっていた。徐々に疲労が蓄積されていることを感じる。左足のマメが痛い。