皆神山探索の最終回です。
大日の湧き水へ
皆神山を下山します。下山後はこの近くにある像山地下壕、舞鶴地下壕を訪問してみます。戦時中の大本営や天皇御座所の移転予定地と言われていた場所です。
その前に皆神山の北西に位置する大日堂跡に寄り道、ここから湧いている水は地元では評判の名水だそうです。
実際に訪れてみると地元の人が何人もタンクで水を汲んでいました。
私も飲んでみましたがとても滑らかで飲みやすい水でした。水は特に冷た過ぎず適温でした。こんなところで湧き水も飲める、不思議な山だよ皆神山。
大本営跡地・地震観測所・天皇御座所へ
向かう先はまず地震観測所と天皇御座所の移転予定地だった舞鶴山地下壕へ、最後に松代象山地下壕へ向かいます。全長10kmにも及ぶ地下壕群があるようです。
舞鶴山地下壕へ
目的地につくと抗口らしきものが見えてきましたここが地震観測施設のようです。
もともと太平洋戦争末期に日本軍が大本営の移転地として掘った地下壕群のうちここ舞鶴山地下壕を1947から地震観測所として活用し始めたようで様々な計測機が設置されています。安定した岩盤があることから地震計測には適した場所とのことです。(このことからも皆神山だけ崩れやすいゴロタ石の地層であることの不自然さがわかります。)
近くには地震観測所の建屋もありましたが本日は休館日のようでした。松代群発地震の時の資料も閲覧できるようです。
観測所の建屋はこんな造りになっており当初はここに宮内庁や天皇の御座所を移転させる予定だったそうです。そのためかこの建物のコンクリが非常に分厚く頑丈そうな造りになっています。
ネットから拝借した天皇御座所の写真(庁舎の中にあるらしく非公開)
非常に質素な作りですね。
松代象山地下壕へ
その後はもう一つの地下壕である象山地下壕を見学します。
こちらは無料で中を見学できるよう。
中は固い岩盤で出来ているようで削岩機やダイナマイトを使って掘り進めたとのこと。立ち入り禁止の場所が随所に見えますが網目状に地下壕ひろがっていることがわかります。
しかしこんなところに大本営、天皇陛下、三種の神器を移してまで戦争を継続するつもりだったのでしょうか?歴にIFはありませんがそうなるまで日本が徹底抗戦していたとするとどんな被害を受けていたのでしょうか?
皆神山との関連はあるのか?
肝心なことはわからずじまいでした。
帰りの新幹線の時刻も迫っていたため様々な謎がうごめく松代・皆神山を後にしました。(オカルト的な話から始まり、宗教、地質学、旧日本軍の思惑などお腹一杯です。)
さらば皆神山、また逢う日まで。